まるっと、ごろっと、ゆるっと

元教員。現無職。33歳女子の公開ブレインダンプ。

自分のルーツ

実家に帰ってきている。 

 

もともと帰省の目的は友人の結婚式だったのだけど、

仕事をお休みしている期間が重なったので

思いがけず少し長めの滞在となった。

    

時間が確保できた分、

目的がいくつか増えた。 

  

そのうちのひとつが

『親と話すこと』

だったのだけど、

 

たまたま母と話してた時、

父親の遺品というか遺作というか

それの話が出てきて

思いがけず自分のルーツに触れた気がしたので書きとめてみる。 

 

 

゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+ 

 

 

先日の記事で書いているように、

私は父が嫌いだった。 

(最後に貼っとくよ)

   

大人になってから

「あぁ、ただ不器用な人だったんだな」

ということが頭で理解できるようにはなったけど、

 

そこときちんと向き合う前に

父は他界してしまった。 

  

今、何かを話したくても、

それは一方通行で返事が返ってくることは無い。 

 

 

今日、私がインスタ用に

ちょっと工夫して撮った写真を母に見せたら、

「お父さんもそぉいうの得意だったのよね」

といって一冊の冊子を出してきた。 

 

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これは、父が亡くなった時

香典返しと一緒にお世話になった人へ渡したものだ。 

 

亡くなる数年前から、

日々の農作業の中で心に留まったことを写真に収め

そこに短いコメントを添えて

週刊通信のようにして

お米やお野菜を買ってくれる人に渡していた。 

  

それを抜粋して冊子にまとめたのだ。 

    

お葬式後、

私自身が弟と協力して

作ったものだったけど

すっかり記憶から消えていた。

    

 

゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+ 

 

改めて見直してみると

その日常の切り取り方のセンスと

口よりも雄弁な文章に驚く。 

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父は口を開くと

何かを批判するか

うちらに小言を言うか

人を褒めることなんてまず無かった。 

  

でも、

口にする言葉だけが

その人の全てを表すわけではない。 

  

父はただの嫌な人だったわけではなく

ただ、不器用だったのだ。 

  

口で素直に言えない分

写真や文章を使って表現する

という才能を持っていたんだと思う。 

   

私が未熟すぎて理解できなかった父の暖かさが

その写真と文章の中から伝わってきた。

  

そして、

口で素直に気持ちを伝えられないところは

私もそっくりだな

と思えて笑えてくる。

(だからこーやってブログにしてるんだけどw) 

 

 

゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+.――゜+ 

  

 

両親からは

良くも悪くも影響を受ける。 

 

「父親みたいになりたくない!」

 

とか思ってても、

ふとした瞬間に

「そっくりやん!」

って思うことがある。

 

 

それを、

「笑えるな」「まぁ、いっか」と思えるか

「うわ〜、あり得ん!マジやだわ〜。」と感じているか。 

   

前者であれば、

親との嫌な思い出があっても

もうそれが赦せているんだと思う。 

  

後者であれば、

そこときちんと向き合うことで

あなたの人生はより豊かになってくと思う。

 

 

私は、

「父親は不器用な人だった」

という頭での理解の裏に

 

「本当はちゃんと口で『大切に思ってる』って言ってほしかった。」

「私のことを認めて褒めてほしかった」

  

って感情が隠れてたことに気づいた。 

    

その感情を認めたら、

すっごく楽になれたし

逆に、見てなかった父のそういう部分に

目を向けられるようになった。 

 

生きてたら直接言えたかな?w

お互い不器用で意地っ張りだから分からないけどw

   

 

Twitterがはやり始めた頃、

私より早くアカウント登録してた父。

まだ生きてたら、

きっとインスタやFacebookを活用しまくって

農業をしてたに違いないw 

   

そんなことを想像して、暖かい気持ちになった♡

 

 

 

■過去記事はこちら  

keep-walking.hatenablog.com